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ヤクとアヒル

日常の問題を解決したときにつけるログ

TOEIC450点だったので英語を勉強した

要約

有用だと思った英語勉強本の紹介.600点以下の人向け.

TOEICを受けたよ

初めてTOEICを学校でうけたら455点でした(リスニング295点,リーディング160点).445点だと,「リーディングが?リスニングが?すごいね!」と言われることができますが*1,この点数ではネタにもならない(バンバン

追記 2012/04/12 0:02

3月に受けたTOEICは590点(リスニング305点,リーディング285点)でした.しかしこの文章を書いた時には既に受け終わっていたので,印象は変わっていません.

進学・就職の際に求められるTOEICの点数

高校生まではTOEICなんて関係ないのですが,就職する段になるとTOEICスコアが高いと嬉しいです.また,大学院試験の英語はTOEICで代用できるものがあるので,やっぱり英語は勉強しないといけません*2
就職活動の場面でどのように利用されているかの世界/日本基準は以下のリンク先で理解できます.ちなみに,大学院受験では最低600点といった感じでしょうか.

一方,新入社員平均はTOEICの調査(2008年)では456点です*3.冒頭私の点数はこんなもんです.
(ところでリンク先のグラフ,正規分布になっていませんね.ふたこぶのような感じ)

求められているTOEICの点数は低い━英語がわからん

こう言われると,なんだ,「私もソコソコじゃないか」と思いますが,現実はそんなことないです.私は英語が読めないという自覚がありますし,書けないし話せません.TOEIC450点というのはそんなものです.じゃあどのくらいなのかといえば,リスニングは,発音が結構きれいだと思うScientific AmericanのPodcastも,要旨をつかむことすら困難です(試したい方はこちら).リーディングは同上のスクリプトはまあ読めますが,わからない単語が数個出ます.また,TIME.comの記事などでは一段落に1つぐらいの頻度で,文法がわからないものがあり,ちゃんと意味を把握できているか不安になります.
受験生の参考に言えば,私は受験当時,センター試験の英語は8割はほぼ確実にとれていました.高校3年までは,「文法なんていらね,だいたいこんな感じだろう」という読み方をしてきました.
TOEICの試験を受けなくてはならなくなったとき,まずTOEIC対策本を見ましたが,解説読んでもわからないということがあった(例えば文法問題で,「ここは副詞が入るので」といわれても,副詞の働きがわからないため,何故そうなるのかわからない)ため,改めて文法をやり直そうと考えました.

参考書紹介(本題)

そこでやってみてよかった本を紹介します.同じような点数をとるような人の参考になれば.
メインではじめたのは以下の二冊です.

  1. 薬袋善郎『英語ベーシック教本』
  2. 大西泰斗,P.C.McVay『一億人の英文法』

薬袋善郎『英語ベーシック教本』

概要

『英語リーディング教本』の前の段階の本で,本書によれば,内容の多くが重複しているらしいです.
本書では,以下を目標にしています.

  1. すべての語および語群の「品詞」が言える
  2. 主語,補語,前置詞の目的語,修飾の「働き」をしている語および語群を指摘できる(ただし,名詞が補語の働きをしているケースはのぞく)
  3. すべての動詞および助動詞の「活用」が言える

(同書,p.xi)

本当にこれだけにつきます.章の中での進行は,

  • 理論→実例と解説→練習問題と解説

となっていて,身につきます.理論だけやって練習をおろそかにするということがありません.
英語の基本のうち,本書で扱っていない事項は,

  1. 動詞の働き
  2. 名詞の働きのうち「動詞の目的語」と「補語」
  3. 従属節

(同書,p.210)

です.

本書を使っての感想(本書の1/3を終えて)

本書の文章は論理的であり,疑問の余地が殆ど無い.かなり基礎的なことから説明されている.例えば名詞というものは僕は「物の名前とか」と認識していたが,実は違う.品詞は「どの働きができるかという視点から語を分類した概念」なのだから,名詞はある働きをもった集合なわけだ.本書では「主語,動詞の目的語,前置詞の目的語,補語のどれかになれて,他の働きにはなれない語」とある.まずこの基礎的な部分を僕はしらなかった.ところで,じゃあ「物の名前とか」といった僕の考えは完全に間違っていたのかというとそうではなく,実は品詞は働きより意味を基準にしたほうがわかりやすく,品詞は「生物や物体や事柄の名称を表す語」といえる.なぜそういえるのかといえば,

  • 主語,動詞の目的語,前置詞の目的語,補語のどれかになれて,他の働きにはなれない語」の集合は,「生物や物体や事柄の名称を表す語」の集合と一対一の対応関係がある

からです.
こういったことがちゃんと書かれていて(もっとわかりやすく書かれているし,理屈だけではなく随所に実例も挙げられてる.)疑問が少ない点が本書の良い点だと思うし,この本を高校の時に読みたかったなと思う点だ.文法という判断基準がどの程度厳密なのかよくわかる.「ここではまだわからない」ことが明示されている点も良い.

対象

この本でやった内容は高校の範囲でやっているはずなのに,全く覚えていませんでした.

  • 「副詞が修飾する品詞を言え」といわれて答えられない様な人

は是非読んだほうがいいと思います.

  • 「品詞(名詞,形容詞など)」と「働き(各単語間の関係.名詞修飾,動詞の目的語,主語など)」がごっちゃになっている人

にもおすすめです.
また,高校生の答案を引いて,品詞と働きという観点から見て良し悪しを判断している記述があります.本書を読めばこれがわかるようになるそうです.参考になれば.

  • 英訳問題

花は,色形の良いものであれば,においのよしあしにかかわらず,美しく見える.(東京学芸大)

  • A君の回答

Flowers seem to beautiful, no matter what color or style is good in spite of smells are good or bad.

  • B君の回答

Every flours which have good colors and shape look beautiful weather it smell good or bad.
(同書,p.v)

大西泰斗,P.C.McVay『一億人の英文法』

概要

「読める」文法書です.
「英文法詳解」などの文法書はいくつか持っていて,一からやろうと試みたのですがある時点でよくわからない部分が出てきて,その処理がクリアにできずに挫折する経験が多かったです.また,網羅的であり,素人には取捨選択ができません.いまではあの手の本は辞書的に使うものだと認識しています.
本書は,英語を理解するために必要な要素を重要な順番で並べています.ですから,英語を学ぶ際になにが一番重要なのかがよくわかります.また,他の文法書と比べて図が破格に多いため,理解しやすいです(全部著者が書いたそうです).同著者らの「ネイティブ・スピーカー」シリーズにある図は正直綺麗とは思えないものでしたが,今回のものは綺麗です.「英単語イメージハンドブック」に用いられている図版と同様の系統です.
著者の一人である大西先生は,現在の学校で教えられている英文法の体系に不満を持っており,その包括的な改善案として本書を構築したようです.そのため一部既存のものと説明が違う部分があり,アマゾンレビューでも言われていますが,その一部への返答を著者のブログにてしています.これを読めばだいたいこの本がどういう本なのかわかると思います.

本書を使っての感想(本書の1/6を終えて)

まだ途中なのでなんとも言えないですが,初学者なので疑問点はわきます.「本書ではこう説明されているけど,こういう場合はこの説明通りにいかないのではないか?」というような疑問もよくわきます.ただ,上のブログの記事のように,自分の誤解であるとまずは信じてひと通りやってみるつもりです.
著者である大西さんのHPには,商品の英語説明の誤りを指摘するなどのコンテンツがあり楽しいです.

対象?

本書では「ネイティブの気持ちを伝える」ということが目指されています.これは明らかに容易なことではないと思います.気持ちを理解するというのは,直感的に曖昧に文章を読むという意味ではなく,文法のを意識せずに,文法に則った考えが自然に出るようになるということだろうからです.
著者の言葉を信じれば,既存の文法体系の上位互換になっているはずですから,まさに全員が読むべき本のはずです.僕にはまだなんとも判断できません.とにかく読みやすいことは確かです.

基本からわかる英語リーディング教本

基本からわかる英語リーディング教本

一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)

一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)

*1:TOEICはリスニングパートとリーディングパートがあり,それぞれ445点,合計990点のテストです.

*2:なぜ英語の試験が課されるのかというと,英語を使うからでしょう.僕が見学に行った研究室の教授もそう仰ってました.自分で英語の文献が読めて,論文が書けて,国際学会でスピーチできないと困るのは自分なので.

*3:新入社員,というのがどんな集合かは確認していません

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