ヤクとアヒル

日常の問題を解決したときにつけるログ

肩掛けスピーカーSRS-W1を買って2ヶ月利用した感想

https://gyazo.com/3896a83625012bdb14a66b571fd82082 引用元:SRS-WS1 | アクティブスピーカー | ソニー

SONYのスピーカー、SRS-W1を買って少し使ったのでレビューします。結論としては良い買い物でした。

買ったきっかけ

片付けにハマっており、スピーカを処分できると思って購入しました。実際首掛けスピーカーなので設置場所をあまりとりませんでした。
友達が来たときなど部屋に音楽やPCからの音を流せなかったりしますが、Appleのスマートスピーカー、Homepodsを買う予定なのでそれで十分対応できると判断しました*1

SRS-WS1の特徴

見ての通り、首にかけてつかうスピーカーです。また大きな特徴として低音を再生するときに振動する機能があります。

店頭展示のファーストインプレッション

購入前に店頭で実際に確認したのですが、展示で損をするタイプの製品だと感じました。理由は

  1. 家電量販店の売り場は雑音が多すぎる
    • 家電量販店のヘッドフォンコーナーはノイズが多すぎるので、ノイズキャンセリングヘッドホン以外の視聴には不利です。特に本製品は耳を塞がないのでだいぶ不利です。
  2. 適当な映像を見ても振動機能が面白くない
    • 企業ロゴや動物が走ったりする映像が流れていましたが、「おお、揺れる。でも揺れるのがいいのかわからないし、音はそんなに良くないな」という感想になりました。デモ映像はもう少し振動が有効な映像にするとよいのではと思いました。
    • ちなみに、一緒に見に行った友人は「よくない」と批判的なコメントでした。

自分の生活スタイルでは真剣に音楽聞くわけじゃないし(ながら聞きが多い)、映像やゲームでは十分と納得して買いました。

2ヶ月使って気づいた良し悪し

  • 肩にものが乗ってる感じはやはりある YouTubeニコニコ動画Netflixを見る分には十分だし、作業しながら音楽を聞くにも十分で

良かったこと:振動がハマると臨場感がある

振動がいい感じ

買う前は揺れぎて鬱陶しいかもと不安に思っていましたが、そんなことはありませんでした。3段階に設定でき(なぜか切ることはできない)、最低レベルにするとほぼ揺れを感じません。僕は常に中ぐらいのレベルで利用しています。
振動は作品によって違うわけですが、 ガールズアンドパンツァーの劇場版を振動強で見ると、臨場感がましてめちゃくちゃ良い です。最高だぜ!
最初の打ち合いなんかも臨場感があります。これは振動がとてもよく合う作品だと思います。ガルパンおじさんはSRS-W1を使ってみてほしい!

ガールズ&パンツァー 劇場版(セル版)
秋山殿も納得の体験

なお、音楽を聞くときの鎖骨への振動は研究があるようで、電通大の梶本研究室(触覚研究で有名)の論文が出てきました。鎖骨は振動を伝えるのに効果的なハニースポットなんですね。
参考: 鎖骨への触覚提示による体表伝搬振動とその音楽体験への影響

その他
  • 側圧や頭の上を抑えられて頭痛がすることがない
  • 物理スピーカを抹殺できた
    • 大体部屋には一人しかいない!
  • 大音量でも部屋に(大きくは)響かない
    • 当然音は漏れます。ダダ漏れです。部屋中が揺れるような爆音をださなくても耳元再生なので十分聞こえるという意味です。
  • 電池が持つ
    • 休日結構PCの前にいますがいまのところ切れたことがありません。MDR-1ABTのときも思いましたが最近の無線イヤホンは電池もちがよくて助かります。

悪かったこと:重さ

若干肩の重量を感じる のが一番の欠点です。何も感じないとまではいきません。その他、

  • ファブリック地が首の油で汚れそう(まだ汚れていない)
  • 首を回すストレッチが若干やりづらい

などの不満があります。

買うときの注意

付属品は充実しているので無駄にケーブルを買わない

光デジタルケーブルや3.5mmオーディオケーブルはもともとついているので、急いで別途購入する必要がないです。

どのような出力があるかは確認する

光デジタル出力とステレオミニでの出力に対応しています。詳しくは公式サイトを見て下さい。
SRS-WS1 | アクティブスピーカー | ソニー

*1:WindowsでもAirPlayに対応するソフトがあります。これはHomepodsが出たらレビューしようと思います

コミックマーケットに真木よう子が参加することへの反対意見を整理する

https://gyazo.com/1865e412ba9c46020274b663837239e8 コミックマーケットとは何か? 2014より抜粋)

先日、女優の真木よう子さんがコミックマーケットコミケ)に参加を表明しましたが、炎上し、結局参加を辞退することがありました。炎上した理由は後述のようにいくつもありますが、Twitterを見ていて、批判的な意見は論点が複数あることに気づきました。 特に以下の二点が気になったため、論点の整理を試みました。また、コミケのことをよく知らない人にも分かるように解説したつもりです。

  • 何がいけなかったのかというのが人によって大きく異なると感じた(論点がまちまち)
  • その論理で「真木よう子だけを」叩くのは難しいのではないか、という意見もよくみかけた

注意 以下、具体例を挙げるためにツイートを引用している個所がありますが、意図を曲解している恐れがあることを予めお断りしておきます(リプライ欄はなるべく読んでいますが、Twitterの140字では伝わらないことがたくさんあります)。さらに、コミケにまつわるルールや認識については、一家言有る方がたくさんおられるのは承知しております。

明確な誤りがあれば、できればWebで確認できる情報源を添えてご指摘いただければ、順次記事をアップデートしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

どのような人がこの記事を書いているか?

どのような人が感想を書いているのかを明らかにするため簡潔に自己紹介します。

  • 中学生の頃からコミケに一般参加参加しています。社会人ですので、経験年数は10年を超えています。
    • ただしディープにコミットしているわけではないので、規約に詳しいわけではありません。事実誤認をしている可能性は常にあります。
  • 大学生の頃からサークル参加をはじめ、合同でサークルをやったり、個人では30部程度の二次創作漫画のコピー本を持っていくようなホソボソとした活動をしています。
  • 他方、コミケ以外のイベントには殆ど出展しないので、コアな作家や参加者の感覚とはまた違うと思います。
  • 音・ゲーム・批評などの島の事情や空気には疎いです。
  • 運営スタッフの知人はおりますが、自身が運営スタッフとして携わったことはありません。

何が起きたかの簡易的なまとめ

  1. 2017-08-25 真木よう子、個人としてコミケに参加すると表明。クラウドファンディングのサービスCAMPFIREでキャンペーンサイトを立ち上げる。
    1. 真木よう子がコミケ参戦宣言! フォトマガジン作るクラウドファンディング - ねとらぼ
    2. 目標金額は800万円
      1. https://camp-fire.jp/projects/view/40020
      2. 出すものは写真を含んだA5 320ページのフルカラーの本で、これはコミケでも殆ど目にしない豪華さです。
      3. 800万円という数字は大きいですが、大手のサークル(非企業)ではこのくらいの印刷費をかけている方もいるそうです。(参考: 真木よう子のコミケ参加はなぜ批判されたのか : ありすの宝箱Blog
    3. 真木よう子のコミケ出展はなぜ叩かれる?違和感を感じる人々の声「なぜクラウドファンディング」「コミケでやる意味はあるの」など - Togetterまとめ
  2. 2017-08-27? Twitterで炎上する
  3. 2017-08-28 コミケ出展取りやめ(Facebook・CAMPFIREに謝罪文掲載)
    1. ワタクシの気持ちを皆様に - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
    2. 真木よう子、コミケ参加辞退 「軽い気持ちで参加を希望してしまった」 - KAI-YOU.net
  4. 2017-08-28 Twitterを鍵アカウントに。Facebookから謝罪文が消える←今ここ

コミケって何?

大規模な同人イベントです。公式サイト(コミックマーケットの理念と実相 )のスライドを読んでいただくのが最も正確に理解できるでしょう。

Twitter真木よう子の参加に寄せられた否定的な意見を整理する

否定的な意見も様々な文脈がありました。単一の理由ではなく、複合的な要因で燃えたとぼくは理解しているので整理してみました。

  • 個人的な分類であり、網羅的なものではありません。
  • 論点と反例の形式でジャンルごとに類型化しました。コミケに参加したことがない人が理解不能な個所は、適宜補足しました。
    • ただし、私が過激だと思う文言を含むツイートを引用するのは、晒しになってしまうので現時点では控えました。
    • Twitterで「真木よう子 コミケ」などで調べてたくさんRTを稼いでいるものを見れば概ね同じ結果になると思います。

コミケの運営に関する論点

企業のブースでやらないと経費節約で個人ブースが使われてしまうため、規模が大きくなると個人ブースの利用はだめだよという意見

補足:このツイート主さんはブログにより詳細に主張を書かれていました
真木よう子さんのコミケ参戦は何が問題だったのか? | 旅の道第三停留所

企業ブースとサークル参加社のブースの違い

コミケは企業ブースとサークル参加者のブースがあります。
サークル参加のブースはあなたや私のような普通の人が参加するためのブースです。この参加費用は概ね10000円程度かかります。
企業ブースの出店料は公開されていませんが、ググると30-60万円との推定がでてきます。松戸市がC91に参加した際の費用は全て含めて130万円なので、高々数十万円でしょう。
参考:https://www.city.matsudo.chiba.jp/shisei/matsudo_kouhou/teireikishakaiken/h28/20161129.files/1.pdf

もし企業がサークル参加できてしまうと、アマチュアの発表場所が奪われることになります。それがなぜいけないのか?

コミケはアマチュア主体の即売会

C93のサークル参加申込書に次の文言があります。

コミックマーケットはアマチュアのための展示即売会です。法人、営利目的などの団体の参加は基本的にお断りします。また、頒布物もオリジナルのものに限ります。

さらに、企業ブースの出展料もとりっぱぐれてしまいます。このような抜け道を使う企業は批判の目に晒されます。

ただし、「プロが制作に関わっている」「個人ブース参加(サークル参加)」のサークルはたいして珍しくありません。プロのデザイナーが本を出していたり、プロの漫画家が本を出していたりします。ので、基本的にはこの方はクラウドファンディングで資金調達した規模感を危惧していると推察します。

反例

感情面の論点

主にコミュニティへの影響を危惧した批判。

ルール・文化が不勉強なのがだめだよという意見

真木よう子さんはTwitterを鍵垢にしていて見ることができないため、時系列のツイートが出せませんが、コミュニティに受け入れられづらい点をいくつも踏んでいるので、私も不勉強な印象を受けました。

慣れている人が一人意見できる環境にあれば、さまざまな懸念要素を潰せたと思います。クラウドファンディングの文章が監修されてるように見えないので、多分本当にご自分で書いているのではないでしょうか。

頒布と販売、出展と出展の用語の使い分けをしていなかった

クラウドファンディングのキャンペーンサイトでは、同人製作者の初歩の陥りがちなミスを指摘されています。

ここで1点だけ具体的に挙げさせて頂くと、出展と書くべきところを「出店」、頒布と書くべきところを「販売」と書いてしまったのは、ご指摘を受けてから気づきました。お恥ずかしい限りです。不愉快な思いをさせてしまった方々には誠に申し訳ありません。
https://camp-fire.jp/updates/40020#menu

背景を説明しておくと、同人イベント(特に二次創作のイベント)は他人の著作物の上に創作活動をしているため、あまり商業色が強いと目をつけられてしまうなどという直接的な理由もあり、商業色を薄めるため、「販売」ではなく「頒布」のような特殊な用語を使っているという特有の事情があります。これは一度でも同人イベントに参加する側の人がいれば直すはずの文言です(いたけど文章は監修してなかったというのも十分ありうるので「いない」とはいえませんけどね)。

参考:頒布/ 同人用語の基礎知識

ただし、準備会としては「販売」という単語を強制するものではないようです。誤解がありそうな場合は「販売」という単語を使っています。

コミケットでは有償のものだけではなく、無料配布もありますので、「頒布」という言葉を基本的には使っています。ただし、サークルさんが「頒布」以外の言葉を使っては「ダメ」という性質のものではありません。準備会でも、書類によっては「頒布」と言い換えるとわかりにくい場合、「販売」という言い方を残している場合もありますので。(中略)
(申込書担当)
コミックマーケット準備会 2008b:24)
2010年夏コミ(コミックマーケット78)論文:「同人文化における『頒布』の意味解釈」の全文 - 犬が眠った日より二次引用

真木よう子は2017年8月12日に初めてコミケ会場に来ただけで、ルールは知らなかった

また、出展取りやめの声明には次のように書かれています。

8月12日の夏のコミケに行って会場を見ただけで、コミックマーケットの昔からのルールや、マナー等、一切勉強をせず
安易な気持ちで応募してしまいました。
https://camp-fire.jp/updates/view/36110#main

このように、素人感があるため、コミケのようなコアな同人イベントで当日のオペレーションがうまく回るのか不安視する声が見られました。
この不安をもう少し掘り下げてみましょう。不安を理解するためには、サークルの配置と、ハコの状況、頒布のオペレーションの概要について理解する必要があります。

コミケのサークル配置の基礎知識

コミケでは搬入部数や人気度に合わせて配置が考慮されます。搬入部数が多ければ、本を置くスペースが必要ですし、人気のサークルは行列ができてしまうので、これもアクセスしやすい場所、行列が作りやすい場所に配置されます。

例えば叶姉妹の場合、混雑が予想されたのでこのような配置になっています。実際ねとらぼの記事のような行列ができています。

東京ビッグサイトの全体図は以下のようになっています。

https://gyazo.com/c5c312849eae413ae99780c49bea321f

引用元:コミケットアピール92 会場・付近案内図

東1-3ホールの配置は以下のようになっています。基本的に、四角形一つ(横180cmの長机)に2サークル入ると思ってください。

https://gyazo.com/3cd1151f80b1c4d42a1ba2a1f9f0b28d 引用元:コミケットアピール92

ホールの様子はこのような感じです。

https://gyazo.com/1865e412ba9c46020274b663837239e8 引用元:コミックマーケットとは何か?(2014)

この行列の中で人に対応します。一般参加者は炎天下の中に何時間も並ぶことになります。スタッフ参加者が列整理をしてくれますが、サークル側がなれていないと行列が遅々として進まない場合があります。オペレーション、大丈夫かな?という気持ちが湧いてもおかしくないでしょう。

ちなみに、効率化を極めた結果サーキットと化すサークルもあります。

参考:【動画あり】今年も訓練されし比村乳業スペースが超高速頒布で1200人を30分でさばく!まさしく比村サーキット ♯C90 - Togetterまとめ

真木よう子のケースでは壁際の配置がほぼ必須

芸能人のような、初参加であっても混雑が予想される場合にはこのような待遇になります。真木よう子のケースでは発行部数が数千部になることが予想できるので、配置のキャパシティ的に大きなブース(壁・シャッター前)に配置することになります。

https://gyazo.com/7f8e3894d0f428ae38b9f99de329a84e 図:東1-3ホールのサークル配置の概要。ただし左半分のシャッター前や壁サークルについて色分けは省略。

島中と比べると、もちろんオペレーションのハードルが高いです。むろん、人をさばくプロを用意すると思いますし、人をさばくという点で経験のある知り合いもたくさんいると思いますが、外野から「コミケ特有の事情」が理解されているのかという不安の声が上がることはすこし理解できるのではないでしょうか?

疑問:誰でもはじめはわからないのだからおしえてあげたらいいし、コミケまでに詳しい人を確保する予定だったのかもしれない

ただし、この規模感で中に知っている人がいなさそうなことに不審感をもつ人もいるのは理解できます。そういうふうに外部からは見えるという意味で、実際にはベテランがいるかもしれないけど。 ちなみに島中(図の中央を占める無数の四角)はどのような感じなのか、参考までに前回僕がサークル参加した際の写真を貼っておきます。

芸能人がたくさん来るようになってしまい、アマチュアとしての場が形骸化するからだめだよという意見
疑問:線引をどうするかは難しい

この意見は説得的だ。しかし、もはや芸能人が何人も参加しているイベントであり、芸能人だからOK/NGという判定は容易ではない。あの人はよくて、あの人はだめ、このような判定は恣意的にならざるをえず、必ず火種になる。(運用負荷の上限の都合で著名人枠の上限をつくって、新規参加の芸能人は内々にその枠の中で処理されるというようなことが起こるかもしれない。)
では、アマチュアとして不慣れなマンガをかくのはどうだろう。確かに漫画の文脈ではアマチュアであるが、「芸能人が書いた漫画」面白くなくてもお祭り的に売れるのは間違いない。それはコミュニティに許容されるのだろうか?

コミケの理念に関する論点

明文化されているものされていないものを含め、実態としてコミケはこういうものだ(と発言者が捉えている)ので、それに反するものはだめだよという意見。

コミケはアマチュアのための場であり、プロのための場ではないという意見

タイトル通り。

反例:プロ漫画家が漫画を売っている、プロアーティストがCDを売っている

これらは少なくとも近年のコミックマーケットでは特に珍しくない光景になっていると思います。

参考:真木よう子のコミケ参戦はコミケの理念に反していない

クラウドファンディングでお金を集めるのはだめだよ(営利性が強まる)という意見

基礎知識として、コミケットではサークル参加者に過度な営利追求は認められていません(過度かどうかを判定する厳密な基準はありません)。次のような規定があります。

同人誌を取り巻く環境が変化した結果、同人活動と商業活動との区別は曖昧になりつつあります。しかし、同人誌をはじめとする同人活動が、趣味であることを基本とした、個人・グループが発行・制作することによる自己表現であることに変わりはありません。コミケットは表現の可能性を追求することを目的としています。コミケットの理念を理解し、過度に営利を追求する活動は慎んで下さい。
以下の参加・活動については、コミケットの理念に反するため、認められません。
●法人がサークルとして参加すること。
●法人が発行·制作した本・グッズ等を頒布すること。
制作資金を法人が負担した本・グッズ等を頒布すること。
●商業媒体において、単なる紹介ではなく連動企画として取り上げられるような本·グッズ等を頒布すること。
※発行·制作の過程において企業の協力を得ることはかまいませんが、同人活動の一環として行って下さい。
http://www2.comiket.co.jp/info-c/C92/C92Appeal.pdf
(強調は引用者による)

この規定にクラウドファンディングは触れるか考えますと、今回のケースはクラウドファンディング自体も真木よう子が個人で立てたという立て付けになっているので問題はなさそうに思えます。(実際には協力者がいるはずですが、建前上は問題なさそう)

ただし、前例がないことと、サークル参加者の営利性が少なくとも建前上は否定されているため、800万円という大きな額面を第三者から資金調達するやり方は反感を買いやすいと思います。

また、コミケのサークル参加者の7割が赤字運営という背景があります。

参考:コミックマーケット準備会・コンテンツ研究チーム,『コミックマーケット35周年調査 調査報告』, 2011.

ここからは推測ですが、ストイックにやっているサークルが多い中で、利益が出そうなもの(実際に出なくても、出そうと思えるもの)は反感を買いやすいのではないでしょうか。他の論点でも出ますが、コミックマーケットの頒布物の中で支配的な二次創作物は特に権利関係から営利性を排除しなければならない(少なくとも建前上は)という背景があります。そのような文化の中に、大きな額面を口外するのは悪手でしょう。たとえ儲からない本を作る可能性があったとしても、「どうせ儲かるように作るんだろ?」という無用な勘ぐりを抱かせてしまいます。
更に付け加えますと、そして儲けは悪いことであるという思想が一部にはあると参加者として私は感じています。

コミックマーケットにおいて「営利」がどのような方便として使われたのかの歴史は次の記事が詳しいです。

wanda.hatenablog.jp

コミケは参加者同士の交流の場であって、お客様との交流はだめだよという意見

これはコミケに参加したことがない人には理解できない概念が含まれます。 コミケにおいては、いわゆる「お客様」はいないということになっています。サークル、一般参加者、運営スタッフ全員が「参加者」として対等な立場でお互いの立場に配慮して行動することがコミケの基本的な考え方の一つです。このことはコミケットのマニュアルに記載されており、了解した上で参加することが要求されます。

反例:叶姉妹のファンは一般参加者として交流していなかったのか?

これは実情を知りませんが、もし叶姉妹のファンの実態はどうだったのでしょう。無論、ファンがお客様でも叶姉妹のウケがよければ許される面はあるでしょうが、それはそれ。

作りたい本がなければだめだよという意見

真木よう子さんのクラウドファンディングのページから、制作しようとしていた本の内容を以下に抜粋します。(内容と関係ない部分は略しました)

皆様と一緒にフォトマガジンを作ろうと、試みて居ります。

​​此れは、個人。「真木よう子」としての活動で御座います。

出版社を挟まず、皆様の御希望の写真、ワタクシの本音。等、多数載せる予定で御座います。

今回、クラウドファンディングを利用しようと思ったのは、こうした雑誌を皆様と一緒に作り上げたいと思い立ったからです。
(略)
より皆様とお近づきになりたく、この様な企画を思いつきました。
雑誌のタイトル・内容も、未だ何も決まって居ませんので、是非、皆様の意見・要望をお送り下さい。
(略)
全て目を通し、可能な限り応答します。
(強調部は引用者による)

ここで、強調部だけ読むと、何も決まっていないように見えます。全文を読むと、写真集をつくること、本音を載せることが書いてあるのですが、曖昧です。これが「作りたい本がない」と受け取られるケースがありました。

反例:文面から、作りたい本がなかったと断定するのは言い切るのは難しい

死ぬほど作りたい本が決まっていて、それがにじみ出る文章であったほうが燃えなかったとは思いますが。 その後の謝罪文でも微妙に補足情報がでました(ただし、この補足は炎上後に出たことに注意)。 この文章を読んだ後には、表現したいものがあったということを否定することはでないと考えます。

私の様な所謂「有名人」や「芸能人」は、皆様に画面越しででも、紙面越しででも、規制が入ってしまいます。
其れは、芸能事務所に所属していれば当たり前の事であって。
しかし、本当に己が良いと思うものにまで規制がかかり
皆様にお見せ出来ないフラストレーションを、正直抱えていました。
そんな折、コミックマーケットと、いう自分で好きな物を作って、皆様にお渡しできる場がある事を知り、
是非。応募しようと思ったのです。
https://camp-fire.jp/updates/view/36110#main

また、クラウドファンディングでリスクがなく本をつくるという表現もTwitterでは見られましたが、これは事実誤認か強すぎる表現と思います。クラウドファンディングで資金調達のリスクは軽減されますが、出資者に対して成果物を出す義務を生じますので、リスクはそれなりにあります。
参考:CAMPFIRE ガイドライン 第3条 リターンの提供

外的要因の論点

  • 首尾よく受け入れられた叶姉妹の後なので、よけいに悪目立ちした。

考察:真木よう子はルールを破ったか?

Q. 真木よう子は商業ブースが妥当か?

結論から言えば、販売については限定的で営利性が強いとは言えないと私は考えます。

二次創作の営利性の基準は曖昧

営利という言葉をどう扱うかは難しく、過去に調べたことがありますが明快な基準はわかりません。参考までに調査結果をはっておきます。

www.yak-and-duck.com

真木よう子は販路を限定している

一方、真木よう子クラウドファンディングのページは個人として立ち上げたもので、さらに販路を限定(クラウドファンディング以外では、コミケ当日と通販のみ)すると明言しています。

※今回の雑誌は、全国の一般書店・web書店では販売致しません。限定販売商品です。
CAMPFIREで御応募いただいた方々には、特典をつけた上で2018年1月上旬に発送予定です。
特典はつきませんが、本フォトマガジン単体のそれ以外の販路については、現在検討中です。

二次創作物が販路を限定するのはなぜか?

まず、二次創作の同人誌(有名なアニメのキャラクターを使った本を想像すればよいでしょう)は、当然ですが元ネタ(他人の権利物)の上で表現をしています。権利侵害を訴えられれば勝ち目はありません。暗黙的に許されている 二次創作が許されているかどうかも、通常明言されることはありません。特にアニメや漫画などはそうです。これはビジネス上の問題で、OKしてしまえば自社のビジネスが展開しづらくなる法的なリスクがあります。権利者に質問すれば「NO」と明言されてしまうでしょう。
NOと言われなければ黙認、というような空気の中でやっているのが現状です。「その気になれば」実際に訴えられる可能性は普通にあります。ここはすごく昔から定期的に話題になる問題で、明確な解答はありません。

他人の権利の上に成り立っているため、二次創作の同人誌は純粋なファン活動であるということをアピールする必要があります。そして、過度な利益は避けたほうが無難です。もし過度に儲かっている場合、権利元から訴えられる可能性が上がります(訴えたからといって権利元にお金が行くわけではなくても上がるはず)。
特にアクリルキーホルダーなどのグッズが権利元から嫌がられるのも、公式グッズの販売に影響が出るからです。

一方、一般参加者はイベントに来れなかった人にも本を頒布したいと思いますよね。現在は、とらのあなメロンブックスなどの同人ショップがその販路として機能しています。歴史的な関係でそこまではOKと多くの参加者にみなされています。しかし一般書店などに恒常的に置くのは明らかに営利性が高まるため、認める人が少なくなります。営利性があまりないことを示すために、販路は大きく開かれてはいけないという事情があります。

(そういう意味では、在庫の概念がない二次創作のDL販売は営利性が高いと私は思っていますが、これは別の話。)

さて、元の問題に戻ります。真木よう子は販路を限定しています。筋は通っていると私は思います。

豆知識:二次創作のガイドライン

ガイドラインがない暗黙の了解というのは実際のところすっきりしませんし、不明な点も多いです。できるならガイドラインがあったほうが多くの人が安心して参加することができますよね。そこを気にしている企業(やサークル)はガイドラインをまとめている場合があります。ただし、全体から言えば例外的です。
以下に例をあげますが、これらの作品ではガイドラインを守っている限り、安心して二次創作をすることができます。

Q. なぜファンイベントをやらずにコミケなのか

ファンイベントか、別の場所で出来ないのですか?
と、言われます。
しかし、女優という職業は、事務所の方針もあり、ファンクラブを自ら作る事は出来ず、故にファンイベントの様な催しは出来ないのでした。
なので、コミックマーケットでお会い出来たらと思ってしまいました。
しかし、そもそも主旨が違うし
コミックマーケットでやるべきではないと指摘されるのは当たり前でした。
https://camp-fire.jp/updates/view/36110#main

ファンイベントは趣旨が違いますが、自分で作った表現物を一般参加者に頒布することについては規約上は全く問題がないと思います。 有名人は自分で参加イベントホールを借りれるのでは?という意見は、もちろん借りれるでしょうが、コミケに来てはいけない理由にならないと考えます(イベントホールを借りなれければいけない理由を詳細化していくと、他の論点に内包されるはず)。

もちろん自分の(おそらくコスプレでもない)写真集を売る人はコミケでは少数派だと思いますが、少数派の人のための表現の場でもあります。紙人形を売っている老夫婦もいます。 参考:月曜から夜ふかしは冒頭からコミケ特集 (5ページ目) - Togetterまとめ

「表現物はなんでもいいと思うが、コミケはアマチュアのための場なのだから、芸能人は一般人と違って人を集められるんだし、コミケじゃなくてもいいのでは?」という意見は説得力があります。ただし、ファンイベントは開けないなら事実上無理という背景が今回はあったようです(ファンイベントが開けないけどコミケならOK/黙認という事務所の判断もちぐはぐに思えますが)。これを信じるなら一般参加者としてコミケのような場に参加する必然性はあるとかんがえます。

反例: その論理なら、叶姉妹他有名人もコミケじゃなくていいのでは?

この反例に関しては「叶姉妹は前からコミケに行きたがっていたから」とか「漫画を出すし」というような別の点で理由をつけざるを得ないのではないでしょうか。それはこの論点とは別の、他の論点に内包されます。

どうすれば炎上しなかったのか?

どうすれば炎上リスクを減らせたのか私なりに考えてみました。方針として、理屈の上ではあまり叩く要素はないため、感情を逆なでしないように気をつけるべきだと考えます。
次のことをすれば炎上リスクを減らせると考えます(ただしこういうことを公言してはいけません!)

  • コミケットのルールを学ぶ姿勢を見せる(他の人がひと目見て分かるように)
    • 参加申込書を読んだ/読む(そしてアピールする)
    • 様々な人と協力して準備していく姿を見せる
    • 真摯に声を聞く。質問する。
  • 自分の作りたいものを全面に押し出す
    • できればコスプレや漫画などのコミケで一般的な表現であるとなお叩かれづらい
      • 表現の多様性とは真逆になってしまいますので理念とは合致しませんが
  • クラウドファンディングはしない(お金のニオイを出さない)
    • 有名芸能人で明らかに所得がある方がこのようなことをやると、営利性が強くなる印象が強くなり、炎上リスクが高まるでしょう。ポケットマネーでもできるのならばやらないのが最善手です。
    • もしやるなら、本当に仕方なくやるということを全面に押し出すなどのエクスキューズがあるとよいでしょう。

その他、雑多な疑問

印刷費などの諸費用はいくら掛かるのか?

手前味噌。これは印刷費だけの試算で、人件費を引いていません。もし3000部なら500万円程度です。
ちなみに、コミケは朝10時から夕方16時までの6時間あります。仮に10秒で1冊売れるとすると、1時間で360冊、ぶっ続けで6時間で2160冊、売り子が2人いて4320冊です。休憩時間は考慮していないので、これは限界値です。 他にも幾つか試算のツイートをしている方がいました。本当のところはよくわかりませんが2倍もズレないでしょう。

個人的な感想:なぜこの記事を書いたのか?

意味のあるルールは大事。でも、歴史的につくられた暗黙のルールの理解のハードルは高い

コミケには表現や制作プロセスに関する明文化されたルールが少ないです。それは準備会がそのように努力をしてきたからです。ただし、事実として歴史的背景からなる独特な暗黙のルール(共通認識)があり、その解釈も人によって違います。そしてそのような事情から、明文化されたルールにないツッコミがいろいろ入ります。ツッコミの内容は、歴史的経緯を知らなければわからないものがあります。しかしTwitterでいちいち解説してくれる人はいません。

新参に温かいコミュニティでありたい

他方、理由を明記しない曖昧な状態での叩きは過度に将来の参加者を萎縮させ、コミケにとっても不利益だと思います。人格攻撃は論外です。叩かれてる方も何を直していいのかわかりませんし、新参には暖かいコミュニティでありたいと思います(「でもプロだしそれぐらい聞けば分かるでしょ」という意見の人もいると思いますけど僕は違う立場です)。この溝を少しでも埋めるために、本稿では批判的な主張、その主張の生まれ出る背景、主張に関する反論をセットで書くようにしました。

何が問題なのかを切り分けて考えておくことが重要。今後も同じ問題が起こるはず。

本件は明文化されたルール外の感情面での複合的な要因で燃えたと僕は考えています。一つ一つの問題だけならもう少し燃えなかったと思います。Twitterをみていると「こうだからいけなかった」という意見を多数目にしました。気持ちはわかるというものは有りましたが、「この論理だとあのサークルもだめでは」という例外もたくさん思いつきました。なので、何がいけなかったのかを自覚的になって、自分のケースや他のケースに当てはまらないか、自分に都合の良い解釈をしていないか確認するためにこの記事を書きました。誰かの参考になれば。(元Tweetを貼っていないので説得力にかけるとは思っています。)

僕の現時点での立場を明らかにしておくと次のとおりです。

  • 真木よう子さんは参加を取りやめる必要はルール上、なかった。コミケ準備会が明確に拒否することもおそらくできなかった。
  • しかし、第一印象でファン以外の他の参加者(いずれもコミケに参加すれば一般参加者)に大きなマイナスを与えてしまった。強行すると悪印象が大きく、コミュニティに受け入れられないのは双方にとってよくないことなので、一旦仕切り直すのは良い選択。

有名人がコミケに来ることに関する問題は、今後も問題になると思っています。既に参加している芸能人の他、ビッグネームの小林幸子さんや叶姉妹真木よう子さんがなぜコミケで発表するか。それは芸能人にとっても転換期(新たなファン層の獲得に向けた取り組みという気持ちが少しはあるでしょう)だからだと僕は考えており、もしそうなら今後この傾向は続きます。そのとき、この記事が役に立つ……かもしれない。

ビジネス的な観点での指摘はあまりなかったのですが、これは芸能界のようなイベント業の実態・統計データを知る人と、コミケのようなイベントの実態の両方を知る人の母数が少ないからでしょうね。個人的には非常に興味があります。

あと叶姉妹とか小林幸子のような有名芸能人のはちゃんとマーケティングをして調べて入ってきているので、むしろあれが受け入れられているのが例外と捉えたほうがいいのかもしれません。批判される要素は有ると思っていますが、それが目立つような世論形成がされないようにしています。特に小林幸子はニコニコへの参入もめちゃくちゃうまかったし背後にすごく明るい人がいる印象があります。

個人的に読む価値のあると思う論点整理の記事

  • 真木よう子のコミケ参加はなぜ批判されたのか : ありすの宝箱Blog
    • プロ作家/同人作家の水龍敬先生の記事。コミケの一般参加者の多数を占めるオタクのメンタリティ、歴史的側面や大手サークルならではの交流の有る人たちの価値観を文化的側面を交えて解説しており、納得しやすい文章になっています。最も支配的な批判要因は漫画でなはく写真集を出したことと指摘しています。
    • 一部記述に事実誤認があるようなので補足ツイートを貼っておきます。準備会の2014年の資料でも6-7割程度なので、たしかにこの数年で9割になるとは考えづらいですね。
  • 真木よう子のコミケ参加・炎上・辞退と、表現の自由の敗北 | スパルタ | note
    • 一般参加者の意見です。外から見た際に概ね納得できる論点だと思います。この記事の指摘の内容は、実態に照らして少し理想的かなという感想です。既存のコミュニティに参入する際に準備をせずにいけば、本記事に書いたような様々な事情から既存の参加者の不安を煽ることになってしまうことは、コミケに限らずあるとおもいます。表現する場は無条件に成立できるわけでないので、ルールやアンビバレントな状況も配慮していく必要がある、というのが僕の意見です。
  • 真木よう子のコミケ参戦はコミケの理念に反していない
    • 古参参加者の意見です。私も自分の意見は近いです。ただし「未来にどうあって欲しいのか」という点は言明されていないので、そこの認識が共有できない人へリーチする意見ではないかもしれません。

ロジクールのM570を使うとCLIP STUDIO PAINT EXの挙動がとても遅くなる

https://gyazo.com/416bbe993bfbe35f38b2495588b1aaf8 CLIP STUDIO PAINT EX(以下、CLIP STUDIO PAINTと省略する)利用中に長らく使っていたマウスが故障したため、LogicoolのワイヤレストラックボールM570に切り替えたところ、CLIP STUDIO PAINTの動作が体感的に極めて遅くなったのでメモしておく。

比較:CLIP STUDIO PAINTの挙動がどれ位遅くなるか

実際に普通のマウスとM570でCLIP STUDIO PAINTの挙動がどの程度体感的に遅くなるか動作例をキャプチャした。動作環境は次の通り。

注意 :以下のサムネイル画像(このページで表示されている画像)は、実際より早く動いて見えるため「対して遅くないな」という感想になるかもしれません。 正しい体感速度を見たい場合には、画像をクリックしてください。

普通の有線マウス

https://gyazo.com/c5d6afbe0d475c81609853e1cb7e299e

使用マウス:Slim blade Trackball(Kensington)

Logicool ワイヤレストラックボールM570

https://gyazo.com/416bbe993bfbe35f38b2495588b1aaf8

(M570Tは型番が違うが、中身は同じ製品なので同様の現象が起こるはず。) なお、同時に作業していた別PCを利用していた友人も同じ現象になっていた。

詳細な状況

いつ起きた?

マウスを接続して作業をしていて、当初は気にならなかったが何らかのタイミングから遅くなった。以後ソフトウェアやPCの再起動後も継続してこのように遅い挙動になっている。

他のソフトウェアでも重くなる?

Google ChromeIllustratorでは特に影響がなかった。

実際にCLIP STUDIOの処理は重くなる?

PC本体のメモリやCPU使用率は相当の余裕が有り、CLIP STUDIO側の他の処理が重くなっているわけではない。UI上の遅延のみが問題。
ボタンクリックも遅くて煩わしいし、マウスでウィンドウを移動しようとしても次のように大きな遅延がある。ドラッグ中はマウスにウィンドウが追従してくることを期待するがそうならない。 https://gyazo.com/acf41ca9fc077edcc2913b881d46df04 図:CLIP STUDIO PAINT内でウィンドウをドラッグ移動する際に遅延する。

オンマウスのイベントがうまく取得できていない?

解決策

ソフトウェア上でどのように解決するかは不明。一時的な対応として次の方法をがある。

  • M570を使うのをやめる。
  • マウス操作はペンタブで行う。

私は後者で対応しました。それでも不便なことがいくつかあるので、直し方を知っている方が居たらコメントなどで教えていただけると喜びます。
今回、有線マウスの故障で無線のM570に乗り換えたけど、無線のマウスは正義だと思った。 PCの配線はレイアウト変更や掃除の際に結構邪魔だし、スタンディングデスクとの相性も悪い。

LOGICOOL ワイヤレストラックボール M570t

LOGICOOL ワイヤレストラックボール M570t

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